Paddy Field RECORDS 2016.04.29.オープン!

001今回は、かなり個人的な文章を書いてしまったので、粗などはそっと傍に読んでいただけると幸いです。
車で10分程度、水戸の市街地から118線沿いに北上していくと、爽やかな田園風景が広がり視界を覆う。その風景にガツンと印象づけられるモダンな建物が目に入ってくる。

002茨城県央・近郊にお住いの方には、なんだろうなあの建物はと興味を惹かれてる人もいるはず。ここに、新たになレコードショップがオープンする。オーナーは、おそらく日本でも屈指のレコード通であろう小林さんという人物である。僕は高校生の頃(約20年前)に、水戸市にあるヴァイニールマシーンというレコードショップ(DJシャドウやピートロック、デヴ・ラージなんかも来ている)で知り合い、イベンントで一緒にDJをしてもらったり、デパートのレコード市へ連れてってもらったりと、すっかりお世話になっていた。

高校を卒業してから都内へ住み、会う機会が減少し、20代後半に実家へ戻ってきてから、約10年振りに知り合いを通じ再開した。少しは成長したであろう、僕のレコードの道は、小林さんの凄さに、あっさりヤラれてしまった。詳しくなればなるほど沼の深さを感じてしまう、そんな感触だった。

その辺のある日、初めて小林さん宅 (現:Paddy Field RECORDS)
へお邪魔して、何気なぁ〜くぱらぱらレコードの棚を見てると…Matthew Larkin Cassellのプライベートプレスや、The Edwards GenerationKing James Version-First Time We MetThe Vobrations-Shake It Upのシングルや、Everyday People-World Full Of The Peopleのシングルなど、、わかりやすい所で、憧れのレコードがゴロゴロ出てきた。思い出せないタイトルも沢山あるし、何より見たことない・知らないってタイトルがどっさり有った。これはどうかしてるなーと気を失いかけ、さらにそのクラスの同じタイトルが何枚かシールドだったり、ミントだったり、心中穏やかでいれる奴がこの世界に何人いるのかってアベレージのシロモンだった。

小林さんは、レコード歴が長く、レアグル・ソウル、南米を始め、ヨーロッパのライブラリー系、60年代以降〜ポストパンクまで、幅広くかつ深く触れられている。僕が好きなブラックミュージックだけでも程度を認識できず、ただぼんやりと深さだけは感じることができる程度、詳細は不明過ぎる。お世辞抜きに界隈では、誰もが認めるレコードに精通した人物である。HMV六本木店24時間営業の時代のレコード屋事情など、小林さんから聞かせてもらったレコードに纏わる珍事は沢山あり、書いていいのかわからない内容も含めればもっと面白い話もあるとは思うけど、とにかく独特だとだけ言っときます。思えば、実家に帰ってからレコードの熱が再燃してしまったのは、小林さんの存在が有ったからと言い切れるくらいだ。

そして、ここ数年で国内盤を本格的に始めてからも、宇都宮へ一緒にジャンク堀りをしに行った時に、僕のウォント盤のジャケ写真を一緒に見ていたら、あーそれ、実家にあるなと言い放ち、それが原始共同体だった。何が起こるか全く油断もへったくれも無い。兎に角、危ない。その日のジャンク掘りは、10時に開始してからエンジンがかかる前のお昼頃、お腹が空いたと話になったが、結局ご飯を食べたのは22時過ぎ、石岡市のロックボトムの閉店後だった。その日は、途中から飯の話にならず、丸1日バカみたいにレコードを探してしまった。つまり、アラフィフの大の大人が刺激を求めて飯も食わず、血眼でレコードに夢中になってしまう、熱い情熱もかね備えてるのである。

0000前置きが長くなってしまったけど、そんな小林さんが、新たに中古レコードショップを4月29日(金)にオープンする。カジュアルにレコードを聴き始めたいって方はもちろん、我こそはという病気に侵されたレコードの虫は、是非! 1度は足を運んでもらいたい、です。

また、このレコードショップを小林さんと運営されるスタッフの菊池さんの存在感も凄い。自身で音楽活動もされており、若手の作品作りやその活動へ、労を割かれており、ライツ・アウト・レコード/ライツ・アウト・ラウンジを並行して運営している。水戸近郊で、DJやバンドに関わってる方に慕われている兄貴的存在で、新しいイベントを発足させ続けている。僕もGoodのイベントでは何度もお世話になり、様々な要望へ柔軟に対応してもらい恩を返しきれてないので、ここで触れさせてもらい少しでも助力になればと…ライツ・アウト・ラウンジの功績は日常化しているが、地元を離れて見て、改めて感じるとても存在感のある有意義なスペースである。

あぁなんだ、身内の戯言か!?となるかどうかは、君のその目で確かめてくれ!

改めて、文章にするとかなりハズい内容になってますが…
小林さん・菊池さん、オープンおめでとうございます!!
今頃、オープンの準備で死にはぐってるかもですが、数年後に世界中の人が利用しているそんなSHOPになるよう祈ってます!

Paddy Field RECORDSWEBSHOP / Twitter
住所:〒311-0115 茨城県那珂市西木倉1663−2

2016/04/25 Written by ssm

越谷のフリマ事情

0001

コーヒーでも買いに行くかと、フラッと家を出たら…なんだかこのまま車で走りたいという気分になり、数日家を出てなかった開放感に身を任せ、フリマでも行ってみるかと”越谷しらこばと水上公園”へ行くことにした。

一度、行った時は駐車場にモノが広がっていたが、今回は、オフシーズンのプールの中でやってるようで、中に入ってみた。(まず、100円を失う。)

0002
季節には似つかわしくないウォータースライダーがどかーんと遠くに見える。訪れた事がないのに 80’Sな風景が、なんだか懐かしく、ユートピア的な言葉が頭に浮かんだ。スピーカーもあちこちに有り音楽(宇多田ヒカルとか、安室ちゃんとか)が流れてたので、ここをジャックして音でも出したら面白そうだなーなんて、ぼんやり。

0003
駐車場には車がかなりの台数で止まっていたので、入り口から人だかりで活気を感じた。

0004進むにつれて、人・ひと・ヒト。地元の人にはメジャーなイベントなのかもなーっていう距離感。フリマというか!?業者も入ってて、骨董市との間の子くらいの雰囲気。ゆるいのは80’Sなデザインの遊具だけで、ナカナカな混み具合。人の群れと、風景のギャップだけでもかなり楽しめる。

0006おっさん世代にはお馴染みの無茶苦茶にバク転の練習をするバルーンや、今時なボルダリングの体験ができるやつ。んー、ちょっとづつ時代は変わってるんだなぁ。

0005露店の隙間の後ろにはプールが広がっていて、釣り堀を楽しんでる人もいた。オフシーズンの屋外プールは、釣り堀として運営されていて、今日はたまたまフリマが重なったって感じのようだ。(こんな所で釣り堀を楽しむって、どんだけ余裕があんだよって、心中で突っ込んでしまった。)フリマっつーか!?なんか盛りだくさん。

0007あれ!?肝心の黒い円盤はー??と皆様の声が聞こえてますが…かなりの店を覗いたけど、転がってないので、ロケーションにマッチした謎度高めの異彩を放つラジオ?!が気になって、使う予定はないけど欲しいと思わされたので、パシャり。謎度の偏差値ははかなり高かった。

0008そんで、黒い円盤にちょっとだけ近づいてきた感じがある”アイテム”を発見!デザインと状態はかなりいい感じで、マジで数分悩んだ。悩んでいると、露店のおじさんから

「ラジオが聴けるんだよ」と、畳み込みトークが入る。
「レコードは無いの?」って聞いたら..
「重いし、売れないからもう辞めたよ。」と悲しい流れに…
「そうですよねー。」って、やけくそに返して後にした。

まぁ、そうなんでしょうけど。そうなんでしょうけど。そこは、よろしくしてよねー。ってレコードが言ってたから、と心中で出来る限りの抵抗をして、ギリギリのディフェンスをし自分を宥めた。自分でも意味不明なんだけど、そうでもしないとやってらんない時もあります。広大な敷地をだいぶ歩いて、一周したけど黒い円盤に出会えず痺れを切らしてきた。んー、ここは露店の人の面(つら)と雰囲気で、持ってそうな人を軸に、露店と車が一体化したワゴンの開いたドアや荷台の隙間とかをくまなく探った。

IMG_3414無いって言ってたおじさんの車にレコード(50枚程度)を発見し、なんとか見せてもらい1枚だけ救出。こう言った現場では、言葉は何の意味もなく、面(つら)で判断するスタイルが有効なんですね。DQNギリのライン(いや越えてる!?)なので、くれぐれも、やらかさない想定が見えていたら踏み込みましょう^^; 入場料は余裕で回収したので良しとしました。

結果的に、レコードがない前提で、デート掘りや、釣り堀り込みの掘りには楽しめる感じの用途で、休日を過ごされる方にはいいのかもしれませんね。あーレコードが欲しいよぉ〜、それでは
!!

しらこばと水上公園WEBサイト
住所:〒343-0802 埼玉県越谷市小曽川 小曽川985

円盤 レコード寄席いってきました。

IMG_3358

みなさん、食費の節約に余念なくレコードを買われてますか? やむを得ない外食では、強い罪悪感に苛まれてますかー!?

先日、つくばにある PEOPLE BOOKSTOREで行われた、円盤 田口さんレコード寄席へ行ってきました。(写真を撮るのを忘れてしまい、PEOPLEの写真は通常営業の風景です。)

レコード寄席の内容そのものや、円盤の田口さんがどういった方か?興味をソソラれ行ってみました。また、地方都市・つくばで平日の18時という時間に、どういった方が来てるのかも!?気になるところでした。

始まる頃には、ほぼ満席になりました。会場で聞こえてきたお客さん同士の会話では、レコードはこれから買いたいなーって声が聞こえたので。おそらくですが…つくば大学が側にあるので、レコードを普段買わなそうな学生風の方が多くいらしていて、足を運ぶ確実な理由はわかりませんが、理由なんて特にないのかもしれないですね。自分の想定を越え、学生の関心の対象になるんだなーって、改めて、自分の感覚がずれていることだけは確認できましたね^^;

IMG_3411
個人的には、吉田美奈子さん以来のサインをもらいました(笑)
今回のレコード寄席の内容は、田口さんの著書「日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG」から、各年代のプレーヤーの音のなりの違いを楽しんだり、特徴の解説。 「レコードと暮らし」からは、直島にあるスタジオで録音された自主盤の話。レコードがメインのメディアだった頃の、個人とレコード会社の関係性を事実と推測を含め、レコードに纏わる細かい描写から長期的なレコード収集とリサーチ、取材から浮かんでくるストーリーが、とても面白かったです。

ひとしきり、普通に流通しているレコードを聴き倒し、レコードを集め出すと、個人的なプロジェクトが出来てくると思います。例えば、自主盤や男女の掛け合いモノ、エロジャケだったりと。そういった内容の全貌なんて、ほとんど掴めないのがレコードの楽しみと言ってもいいのですが…それをまとめるには、とても時間や労を割かないと形になり難く、全貌も見えてきません。大概が全貌なんて見えるってことは難しいので、中途半端な状況では人と共有して楽しむにはって踏みとどまってしまいます。

田口さんの直島の音源まとめは、単純に音源のみならず、作られた経緯や製作者の概要など、情報量の多さと、点と点が繋がり展開が生まれ一つのストーリになり、いつの間にか魅了されました。また、これらは作品としてまとめられて「直島ミュージックスタジオ作品集」として販売されてます。

気になる方は、書籍「レコードと暮らし」と、CD「直島ミュージックスタジオ作品集」を手始めにチェックしてみてください。何らかの刺激を与えてくれるかもしれません。また、物販も充実していて田口さんの過去にまとめたMix”沖縄モノ””おてもやん””万博モノ”など50作品など、個性的なモノが埋め尽くされてます。

良いとか悪いとかではありませんが、近年の和モノ・ブームが、DJよりの情報が多く、レコードショップでも、そういった傾向の情報を露出しているのが目立つので、それ以外にもレコードの楽しみがあることを語ってくれます。これからレコードを買おうって方にも楽しめる、貴重な機会でした。全国へ出張されてるようなので、お近くで開催される際は是非・足を運んで確かめてみてください!

円盤webサイト http://enban.web.fc2.com/
Twiiter https://twitter.com/enban_rikurosha
直島ミュージックスタジオ作品集 http://enban.cart.fc2.com/ca0/3662/p-r-s/

IMG_3359
また、会場になったつくばのPEOPLE BOOKSTOREでは、本だけではなく、新譜のこういったアナログ盤やCDを扱っており、好きな方には充実した内容になってる筈です。写真はありませんが、個人の作家さんが作ってるアイテム(作品)や冊子なんかも有って、この周波数に反応してしまう刺激を求めた方々が集まってるみたいで、モノ以外に人という要素もあり、コミュニティを形成しているようです。

IMG_3361
コアな方には、この辺なんかもあるので、何気に遊びに行ってみたら思わぬ探し物に出会えるかも知れません。

PEOPLE BOOKSTORE ブログ http://people-maga-zine.blogspot.jp/
Twiiter https://twitter.com/mojohey
住所:茨城県つくば市天久保3丁目21−3
(営業時間などはツイッターで確認したほうが確実です。)