夏のdig便り

関東エリアレスキュー担当のdigtiです。この夏はDigger’s Mapの作成も兼ねて埼玉県・千葉県のリサイクルショップとレコード店を調査してきましたのでその一部を報告します。

【埼玉県西部エリア調査 ハードオフで大漁買い付けをしてきた
自宅から距離もありなかなか行けずじまいだった埼玉県西部エリア。前日に思いつきと勢いで決心、早起きして車を走らせます。
hardoff
うぶ荷に出会えないとハードオフでの手掘りが厳しいのは通説です。これまであちこちの店舗を回ってきましたが未だうぶ荷らしいブツに出会ったことはありません。自宅を出て通りすがりのリサイクルショップに寄りつつ4件を回りましたがここまで収穫はなく、停滞時間は苦しいもので、さらにこの日の埼玉は暑かった。。。
冷たいドリンクで気分を変え訪れたのはハードオフ所沢東店。2階のJUNK売り場へ直行すると目の前には段ボールに入ったレコードたちが。「DJ用」と張られた中には12incばかりだったので他にもあるだろうと店内を捜索していたら吹き抜けの階段の向こう側にも段ボールに入ったレコードがありました。既に先客がいたので一番近くにあったレコードをペラペラめくると、笠井紀美子さんの「Butterfly」が出てきて見間違いかと思いまいたがやっぱりそうでした。そしてまたペラペラするとサングラスをかけたネズミのレーベルのレコードが出てきたり、ピカピカのオーディオテストレコードが出てきたりで思わず店内で騒がしくしてしまい申し訳ありませんでしたw LPが1枚63円~という破格のお値段だったのでこちらにも驚きです。全部で40枚程のレコードを抱えレジへ向かい気になっていたことを聞きます。とその前に「随分長い間見ていましたね、お疲れさまです。いいレコードはありましたか?」とねぎらいの言葉。「レコードは最近入荷したんですか?」と聞くと、「DJ用の箱は昨日お店に出しましたが、向こうのコーナーのレコードは前からありますよ」。確かに、手掘りしたレコードは固まっておいてある訳ではなくランダムに入っていたので「おかしいなー」とは思っていました。運良くDiggerの手から逃れ続けいつしか集まってしまったレコードたち。これからのハードオフ開拓調査への意識がグッと高まる出会いになりました。ひと通り摘み取ってきたので暫くしたら調査に行くことをオススメします。
dig-saitama01

dig-saitama02

*今回訪れた埼玉エリアの詳しい店舗等情報はDigger’s Map 埼玉版をご参照ください。

【千葉県東部エリア調査 ワークスさんを訪問してきた】
お盆の中日、個人で経営しているリサイクルショップはお休みのところが多くこの日は遠征せず近辺の捜索をすることに。そういえばあそこのレコード屋さんにはまだいってないなとうことでお盆ということもあり念には念をと電話で営業確認すると「開いてますよ。今日は夜9時までです」。レコードを確実に見れるとあってさっそく車を走らせます。
場所は千葉県市川市。本八幡駅と隣のビルの2階を結ぶ連絡通路のような一角に小さなレコード屋さんがありました。駅の案内放送が聞こえる距離にあるお店の前は常に人が行き交う様子。JAZZが流れる店内にはレコードとCDが所狭しと並んでおり、置ききれないレコードとレトロなポータブルプレイヤーが向かいの通路の壁に並んでいました。「手に取ったレコードは元の場所に戻すこと!」という張り紙があちこちにはってあり、雑誌の立ち読みのような感覚でレコードを見に来る人にうんざりしていたのかもしれません。店主の先制攻撃は効いているのか、それとも忙しく歩く人にはこの場所にレコードショップがあることも気づいていないのか、狭い店内には中年の男性客さんがひとり、1畳ほどの狭いバックヤードに店主と店員がレコードを鍵盤しています。
少しの緊張感を抱きつつ目的通りレコードを見ていきます。レコードはオールジャンル古いものを中心にありました。後から調べて知りましたがお店のホームページに「ジャズは1950~1960年代。ロックは1960~ 1970年代。邦樂はフォーク、ロック等1960~ 1970年代。他ボサノヴァ、カンツオーネ、シャンソン他ブルース、ソウル等現代音楽のルーツであり、永遠の名盤中心の取り揃えを目指しております。」と書いてありました。
こんなにもしつこくレコードを見ているのだから、店主はもう気がついていたのかもしれません。先ほど電話したのが私であるということをw  手に取った4枚のレコードを持って店主の元にいくと「ずいぶんおもしろい組み合わせだねぇ」とぽつり。はい、確かにそうですw「勉強しながらいろいろ聴いているんです」と答えると店主が続けて、「このビルの地下にはライブハウスがあって、ギターをもった若い子たちがこの前を通るんだけど素通りしていくんだよね」と、穏やかだけど冷静な口調だ。音楽は聴きたい時にインターネットで探せて持ち歩くことも出来る時代になった今、アナログレコードはそれと対局の位置にいるのかもしれない。現物としてここに存在するレコード=記録には君たちが夢中になっている音楽のルーツがあるのに目もくれず素通りしていく若者への皮肉にも聞こえた。「またどうぞ」の言葉に送られお店を後に。外は相変わらず騒がしいけどワークスさんはレコード越しに世の中を見つめていました。

ワークス
住所:千葉県市川市八幡2-16-15 本八幡西口ビル2-E
電話:047-333-2570
営業時間:14時〜21時
定休日:木曜日
*駐車場はないので近くのコインパーキングを利用してください。


千葉東部dig-map
この日ついでに訪れたハードオフとリサイクルショップ。最初に訪れたハードオフ柏豊四季店ではレコードの取り扱いが終了していました (涙)   さらに湾岸エリアのハードオフではほとんど買えず。。。gkレコードさんの影を感じつつこの日のdigは終了。お盆休みで立ち寄れなかったリサイクルショップがたくさんあるので近いうちに再調査をしてこようと思います。

2013/09/11 Written by digti

グッド グルーヴ 昭和88年10月5日 @ライツアウト

flyer

Art Work: cm3

ライツアウトラウンジでは2回目の開催となります。
円盤好きはもちろん、円盤を見た事がない方も気軽に足をお運び下さい。
矢追さんファンも歓迎(僕は過去3回UFO目撃しています)。
今回よりDJ u/hが参加、より充実した内容でお届けします。

当日、Good Groove特製CDを配布いたしますのでフライヤー(CD専用の帯)を持ってご来場ください。数に限りがございますので先着順とさせていただきます。

日時 昭和88年10月5日 午後9時開始
選曲 u/h, 237, ssm, naian, おばっこ
料金 1千円飲物付き(当日限定でカフェオレのオーダーも可)
場所 ライツアウト社交室
茨城県水戸市南町2丁目4番58号 4F

Good Grooveコンピレーション

Good Grooveコンピレーション
数量限定ですが、当日会場に来てくれた方へおまけで無理矢理わたします!帯を持ってきてくれ!!

壊れたポータブルレコードプレイヤー「ONKYO PL-67」を買ってみた その②

IMG_5582

ひとまず音は出たものの、真空管の寿命なのか「ブーン」というノイズが目立ちます。音質は所謂オーディオと呼べるような低音も、延びた高音も出ません。古びたラジオに耳を傾ける昭和の時代へタイムスリップしたかのようです。暫く耳を傾けていると「あれ?こんなにフレッシュな声だったかな?」と思うような、瑞々しいボーカルが聴こえてくることに気がつきました。大型のスピーカーで声を再生すると不自然にこもった声質に聴こえることがありますが、小口径のシンプルな作りの方が、案外素直な音質なのかもしれません。

IMG_5544

ノイズ以外にも気になる箇所がいくつかあります。ターンテーブルが底板に摩っていて「シャーン」という音をたてて回っていたり、アームの付け根はプラスティックが破損していてグラグラしている状態です。

気になる箇所はいくつかあるものの、なによりも先に気になるのは汚れ。かなり汚い状態です。こいつをキレイにしてあげることにしました。

キレイに掃除する

IMG_5668

ホームセンターで金属洗浄剤、グリース、キムワイプを購入。パーツをキレイにしてあげます。

IMG_5696

錆びたビスはドライバーが使えません。金属洗浄剤を噴射しながら歯ブラシでサビを除去し、ラジオペンチを使って力ずくで引き回し抜き取ります(翌日はずっと手が痛かったです)。

IMG_5669

電源ケーブル(グレーの線)の止め結びからも分かるように、団子にしてストッパー代わりにするシンプルな工夫です。スピーカーのサランネットは張り替えることにしました。サランネットはホッチキスのようなピンで止めてあるだけなのでマイナスドライバーで引っかけて外します。サランネットを調達しに近所のホームセンターを回ったのですが代用できそうなものが見つからず….。

IMG_5672

最終的に辿り着いたのがこちらのアイテム。婦人服を代表するしまむらのオリジナルブランド「セオリア」のレッグウォーマーです。オシャレにも余念のないスピーカーに仕立てます。

IMG_5683

スピーカーにレッグウォーマーを履かせてみたところ。

カッティングシートを張り替える

IMG_5712

カッティングシートはホームセンターや画材店などに売っていますが、足を運べど気にいった物がなかなか見つかりません。やむなくインターネットを徘徊しているとサンゲツの壁紙用の粘着シートが代用出来そうなので取り寄せることにしました。実際の質感までは手に取るまで分かりませんでしたが、想定内のシートが到着して一安心です。

IMG_5715

古いカッティングシートを剥がして

IMG_5726

新調したカッティングシートを貼付けます。

IMG_5727

カッティングシートを貼るのは想像以上に難かしく1度失敗しました。最初は剥がしたカッティングシートをトレースして型紙を作り貼ってみましたが、木箱は角丸になっていて劣化も進行しるため、どちらにせよ勘を頼りに進めるしかないことが分かりました。あらためて職人さんの技は凄いと思います。角はドライヤーを当てながらなめしました。

クリーンアップ作戦完了!

試行錯誤の末、ようやくクリーニングが完了したのがこちらの写真です。

IMG_5757

IMG_5756

IMG_5754

金属ステッカーは天板に移動しました。黄色がかったクリーム色のシートにレトロな書体が、何処度なくモッズ風?になった気がします。

今後も盆栽を愛でるように少しづつ修理していきますので、ブログでも随時ご報告いたします。