吉村弘のAIR IN RESORT 搬送用袋に出会った

1984年に資生堂のノベルティーとして配布されたレコードで、エレクトロニカ以降の感覚でも違和感なく浸れる心地よいアンビエント作品です。
パッケージなど随所に仕掛けが施されている辺りもエレクトロニカ〜音響ファンの物欲をそそるんじゃないかと思います。

p02 SHISEIDO ‎- SSD-1206, AIR Records Hiroshi Yoshimura ‎– Air in Resort Promo, White Vinyl

カラフルな4色ステッチのクリアケース&ホワイトバイナル。
A面はFOREST SIDEとなっており、B面はSEA SIDEです。
ミックスはセイゲン・オノ。

p01 左:FOREST SIDE  右:SEA SIDE

p03 先日配布時の外袋付きLPが出土しました。

p04 裏面にプリントされたテキスト。

またレコードの袋には、”森林の香り”がついていますので、レコードを取り出すたびに心地よい香りがたのしめます。

内袋に香り付けしているようです。 レア盤は陰でこっそりクンクンしてきましたが、レコードの方からクンクンを促されたのは初めてです。 鼻先をレコードの上空にセットしてジャケットをフカフカ。 ※レア盤の場合も同様のスタイルで実施しています

はい。爽やかな芳香です。

恐らく30年程度経過していますが”森林の香り”は今も健在でした。 化粧品(ベビーパウダー?)の香りに近いかもしれません。

枚数自体はそう多くなさそうですが、中古市場でも高価ではないようなので、アンビエント〜音響系が好きな方は手に取っていただきたい1枚です。

レコードの洗浄・メンテナンス方法

リサイクルショップなどで救出したレコードは、大半がほこりや砂にまみれています。プレイヤーで再生しノイズが目立つものは洗浄しましょう。見た目で汚れが確認出来る場合は聴かずに洗浄します。

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準備するもの

  • 台所用洗剤
  • スポンジ(表面が柔らかく握りやすいもの)
  • ガーゼ(綿100%で毛羽立ちの少ないもの。ドラックストアで手に入ります。)
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①盤面の汚れを吹き飛ばす

レコードの溝に入った砂やほこりを飛ばすようなイメージで、強い水圧をレコード盤に当てます。お湯を当てるとレコード盤の変形の恐れがあるので必ずお水で行ないます。この後スポンジで磨くのでここでしっかりと砂を洗い流しておきます。

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②洗浄液で洗う

小さいバケツに洗浄液(洗剤+水)を作っておきます。泡をレコード盤に当て溝に逆らわないようにスポンジを動かします。レコードの溝を感じるくらいの強さでスポンジを押し当てます。レーベルステッカーにはなるべくさわらないようにします。

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③水洗いをする

シャワー(水)で洗い流します。円を描くようにレコード盤の溝に入った泡をきれいにながします。

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④ガーゼで拭き取る

キツく絞ったガーゼで円を描くように水分を拭います。レーベルステッカーを擦ると剥がれてしまうことがあるのでティッシュを優しく押し当てて水分を吸着させるとよいでしょう。暫く乾燥させます。

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⑤最終確認

レコードがしっかり乾いたら汚れが残っていないか確認します。乾燥中にホコリが付着した場合はキツく絞ったガーゼーで軽く払い落とします。レコードがピカピカになりました!

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⑥内袋にしまう

レコードがピカピカになったら内袋も新調します。紙の内袋はほこりや砂を良くはたいて使用します。

内袋取扱い店

上記のメンテナンス方法は手軽ですが、盤面にはかすかなチリが残ってしまいます。プレーヤーで2〜3度再生すると細かなチリが除去されますので針を落としてあげましょう。

また上記以外にもメンテナンス方法があるようです。

●ボンドでパックする方法
参考サイト: http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/1784/bond/bond.htm

●超音波レコード洗浄機
BELLDREAM 超音波レコード洗浄機: http://www.belldream.jp/US-60V.html
超音波洗浄をしてくれるレコードショップもあるようです。メガネ屋さんの入り口に置かれた超音波洗浄機でも7incを洗えるらしいです(非公式情報)。

※いずれのメンテナンス方法も自己責任でお願いしますm(_ _)m