手堀りレポート 17th(静岡)

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ちゃす!
今回も、何のお勉強にもならず人生に疲れたおっさんの戯言を書かせてもらいました。まだそんな事をやってんのかよと冷ややかな目線で仕方なくご一読くださいませ。
上のマップの青丸の辺りまで西へ向かい、東へ戻るようなルートで掘りに行ってきました。静岡は移動しやすい地域で、下道の1号線は準・高速道路状態で常に”ビュン!ビュン
!” 大丈夫かなって速度で皆さん走られてます。その恩恵もあり、1日でもの凄い距離を若干オラオラ気味で移動ができるのと、移動しながら富士山の表情の映り変わりを確認するのが静岡掘りの醍醐味です。掘りは本当に地味な作業だし、ほとんどが移動時間に消えます。なので、富士山の存在は毎回励みになります。

歳の性が主な要因ですが、下道の高速移動の反動なのか!?とも思える、状況変化のスピード感がっぱないので自分がどこで何をしてたか?記憶が混同してしまったり、ほとんどが思い出せくなるのがたまに傷です。そんな感じで、ちょっと前に行った静岡掘りを思い返してこうと思います。

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毎回、掘りに集中し過ぎて、ご当地感すら感じないで終了ってのが僕のツアー掘りの手筋です。今回は何となぁ〜くご当地感を味わおうと、ご当地ドリンクを買うことにしました。
とはいえ、ご当地価格が気軽さを押しのけ気押されてしまい、もういいかな〜ってなりかけながら”しずおかコーラ”をチョイス。(心の中では、レコード2枚買えるなぁ〜とか思いつつ) お味の方は、特色を述べれるほどの印象はありませんでした。が、あくまで、ご当地感を自分に植え付けるって名目なので細かいことは置いといて、地元の方の地元愛がぎっしり詰まっていて”美味しかった”ですが正解になります。

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静岡といえば…自分の中でイメージするのは、過去に何度か行った静岡攻めで出会ったご当地ソング(自主プレス) – 三方原音頭 がオートリンクしてしまいます。気になったのでこの作品を調べたら、静岡県浜松市北区の引佐地区を中心とした地域を指す三方原のご当地ソングでした。
さらに、作詞・作曲をされた”佐伯一郎”さんは、幻の名盤解放集関連の”マリア四郎 – 傷心(B面のもだえ)“で作曲をされており、本人名義の作品もKingやpolydorからシングルが出されてました。現在は静岡県浜松市で”佐伯一郎音楽学院“をされているようです。一度だけで良いのでお会いして、”三方原音頭“を愛聴してます!と、伝えるだけ伝えて逃走したいですね。

余談ですが、この”三方原音頭“は頭一つ抜けた作品に感じられ今でも好きな作品ですが、和掘りをし始めの頃に比べて、国内の作品に対する距離感がどんどん変わっていき、いろいろ淘汰され、自分が聴きたい作品は異様に少ないし、国内盤のプレス枚数が少なく欲しいタイトルにはそう簡単に出会えないんだなーって思うようになりました。
突拍子もない作品と出会いたいという欲求は年々高まってますが、ソウル・ファンク系を聴く耳でいけそうなサウンド以外はほとんど興味がわかず、掘りに行っても手応えが薄味になってる現状です。それでも、何が出るかわからないジャンク掘りは釣りのような感覚で遊べて、知らない港で釣りをする=知らない魚がかかるのかな!? みたいなおかしな遊びになってきてます。おそらく、似た現象になってる方も多くいて、それでも何となくジャンク堀りを楽しんでるのではないかなと…気を取り直して、今回の掘りで回った記憶を追いかけながらざっくり。

静岡のリサイクル屋さんといえばぁ〜?

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はい、リサイクルSAISEIでぇ〜す! 何店舗か??静岡県内に店舗があり今回も何件か行かせてもらいました。何度か静岡に行った感触では、行くたびにレコードの数が減少している気がして、置いてあるレコードの鮮度もなく人口の少ない地方では、リサイクル屋にレコードが存在しなくなるか心配する域に入ってきてます。

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ここは、確かリサイクルSAISEIの三島店だったと思います。裏口に駐車場があって、いつからかわかりませんが、荷物が山積みの風景に萌えるようになってしまいました。お店の人は嫌でしょうけど…店舗に入れられる前に、この山積み状態の中をゴソゴソと探したいくらいです。まず、レコードがあるのかな〜って具合で、あった時の喜びもたまらなかったりましす。レコードがあるか?ないか?非常に重要な境界線を行き来する何だかわからない狭間にこそ、面白さが潜んでるんだと思います。

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で、ここでのレコードの扱われ方は…前回に比べてだいぶぞんざいになっており、家具に追いやられてました。置いてあるレコードも、なんだか愛のない扱われ方をされていて、お店の人がレコードを相手にしてられないのは仕方なしなんですが…それを探しに行ってる人がやらかしてるそんな現場でした。
レコードがお店に行かずにゴミ処理場へ直行する日も近くはないのかもしれないという危機感を感じつつ、レコードを愛する人が、レコードを捨てられないようにはどうすべきか?そんな問題定義を突きつけられてるようにも思え考え深いものがありました。

ジャンク堀りの主戦場!ハードオフ先輩!!


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東日本ならどの地域に行っても大体存在するディガーには頼れる先輩的なお店です。わざわざ特筆することもありませんが、比較的レコードが回転していて代謝が良く、タイミングが合うと爆発することもあり、ディガー界隈では感謝しても仕切れないって方も多いのではないでのでしょうか? レコードが、時代や持ち主を巡り巡って旅をして、レコードの地域の独自性も反映され、その道のりを想像して勝手にドラマを感じちゃったりして勝手に感動した経験があります。

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ちょっとわかりにくいかもしれませんが…静岡ドオフ先輩のちょっとやめてくださいよって特徴があって、ジャンクレコードの取り出し口をセロテープでがっちり留めてくるスタイルです。どの社会でも先輩は絶対的な存在なので、伝え方が難しいですし、伝えて良いものかも危ぶまれるわけですが、さすがに先輩ちょっとマジで勘弁してくださいよって、ビクビクしながらここで抗議させてもらいます。

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どこの店舗か思い出せないのが申し訳ないですが…ドオフ先輩の後ろに、ディガーにはお馴染み倉庫生活館があり、両店の関係はバチバチなのかもしれませんが、効率MAXの最高かよって優良店(ディガーにとっては)も奇跡的な立地で存在します。ハードオフが大学4年生だとしたら、倉庫生活館はOB的な立ち位置かもしれません。それなりに貫禄があり、それなりに訳ありの人生観みたいな複雑な何かが感じれたりします。

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この倉庫生活館では、レコードが入ってる棚の下に”ドスン”とレコードが置かれてました。床に商品が転がってるって、普通のお店では考えられないのですが、こういった状況があり得るのがリサイクル屋さんの面白いところでもあります。
コンプライアンス問題で、どこもかしこも安全第一なご時世に、惜しげもないこの荒っぽさはたまりませんね。しかも、紐がかけられたままだったのでこれは産荷だと疑う余地もなく、ドキドキしながらレコードを見させてもらいました。当たりは特になかったのですが、レコード以外への関心が薄れている僕にとってはありがたい瞬間でした。

少し前のツアーということもあり、成果写真がありません。交通費やご飯・宿代だけが飛んで行き、ゆっくり景色を眺める余裕もなく、落ち着いて車を止めて食事もせず、あくせくと移動ばかりで終わってしまい、ある人から見たら意味のわからない行為にしか思えない内容でした。県道マニアみたいに、ただただ行ったことの無い県道を車で走り制覇することへ満足感をえる危ない人達と何の遜色のない内容になり、シンプルに言えば、単なる苦行でした。Mっ気は薄い方なので、帰路は帰宅して早くレコードが聴きたい、というコンテンツもなく、ただ帰宅するだけでげんなりだった記憶です。
とはいえ、レコードがある限りめげずにコンディションを整えチャクラ練りに励みます!!ということで、お決まりの終わりのない掘りの世界へ超念写~ ‘0`~